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新型出生前検査で「陽性」結果の83%が中絶を選択 [ニュース]

 妊娠中の妊婦の血液を採取して、胎児の病気を

調べる「新型出生前検査」で、2013年4月に

開始されてから2014年9月までの1年半で

1万2782人が検査を受けたことを

共同研究組織「NIPTコンソーシアム」が

今月10日に発表しました。

 「新型出生前検査」というのをご存知でしたか?

私はニュースでそんな事を言っていたようなことも

あったかな~くらいしか知りませんでした。

なので調べてみると、「新型出生前診断」(NIPT)

という言葉がでてきましたが、同じ意味のようですね。

さて、その「新型出生前診断」(NIPT)とは、

妊婦の血液から胎児の病気の有無を判定するという

検査方法で、母体血中の胎児由来遺伝子のうち、

13番、18番、21番染色体の濃度を調べる事で

「13トリソミー」、「18トリソミー」、「21 トリソミー(ダウン症候群のこと)」の可能性を

出産前に発見する検査のことで、すべての病気を

発見できるものではありません。

20121216062905095_632e1a6ec4d9202a90977751138716f2.jpg

新型出生前診断を受ける場合の検査の流れ
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/2012121...

また、この検査は誰でも受けられるものではなく

対象となる条件があります。

・出産予定日時点で妊婦が35歳以上の高齢出産と
 なる場合

・妊婦または夫に染色体異常が見られ、胎児が
 ダウン症候群などの先天性疾患を罹患している
 可能性がある場合

・過去に「13トリソミー」、「18トリソミー」
 ダウン症候群を患った赤ちゃんを妊娠・出産した
 経験がある場合

以上の条件に当てはまる場合のみ、「新型出生前診断」が

許可されるそうです。

一般的な婦人科の検診には含まれていないので、

妊婦さんが自分の意志で受診することを申し出ないと

いけません。

TKY201304270106.jpg

新型出生前診断の流れと特徴
http://www.asahi.com/edu/jrhigh-exam/TKY2013042701...

 この検査の費用は?

保険適用外なので、だいたい20万前後だそうです。

ただし、どの産婦人科でもやっているかというと

そうではないらしく、日本医学会から正式に認定された

総合病院・大学病院に通院しなければいけません。

遠方からの通院だと交通費もバカにならないです。

また、この検査の結果次第では羊水検査も必要となる

事もあるので、さらに費用が増します。

 診断を受けた1万2782人のうち、「陽性」と

判定されたのは1.7%の219人で、羊水検査の

結果201人が胎児の病気と分かり、このうちの

83%の167人が人工妊娠中絶を選択し、妊娠継続

を望んだ人は4人、26人が流産・死産したそうです。

201-167-4-26=4

残る4人はどうしたのでしょう?

それはさておき、同研究機関は検査対象をダウン症候群

など3つの病気に限定していたが、検査対象を拡大する

要望書を日本産科婦人科学会(日産婦)に提出し、

日産婦は倫理委員会で検討を始めることを10日

明らかにしました。

 ダウン症の子供を見ると、かわいそうだなとも

思うし、ご両親や家族のご苦労や不安など私には

計り知れないほどのものだろうと思います。

その苦労を取り除ければ、子供の将来の不安を

なくせれば、という思いからこの検査が研究されて

きたのだと思います。

 検査の結果、中絶を選択される方がおられることを

否定することも肯定することも私にはできませんが

おなかの中の赤ちゃんは一つの命です。

ご両親やご家族でしっかり話し合ってくださることを

おねがいします。


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